ピーターパンに憧れて

21歳の大学生が普段の生活の中で気になったことを気まぐれに書いています.

芦原すなお・『青春デンデゲデケデケ』を読んでみた感想

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少し昔の小説にはなるのですが,先日

芦原すなおさんの小説・『青春デンデケデケデケを読みました.

文藝賞直木賞を獲得しており,映画化もされているので,

ある程度は有名な作品なのかなとは思いますが,

年代的に僕と同じ20代の人はあまり知らない小説な気がします.

 

読んでみたところこれがまた青春を思い出させるいい作品だったので

今日は青春デンデケデケデケをみなさんとシェアしようと思います.

 

概要

芦原すなお・『青春デンデケデケデケ』は1990年に第27回文藝賞

1991年に第105回直木三十五賞直木賞を受賞し,

1992年には大林宣彦の監督で映画化されています.

 

本作は文藝賞版」と「私家版」の2種類があって,

本来は原稿用紙800枚分あった話を文藝賞の応募規定である400枚まで

カットしたのが「文藝賞版」であり,

この形で文藝賞直木賞を獲得し,映画化されています.

 

1995年には,「私家版」としてもともとの版が角川書店で文庫化されています.

「私家版」の方でもストーリーはほとんど変わりません.

 

 

あらすじ(ネタバレ)

時は1960年代.場所は香川県観音寺市

高校進学を控えた15歳の少年・藤原竹良(ちっくん)はある日,

家でうつらうつらしていたところ,ラジオから流れてきた

ベンチャーズの「パイプライン」のイントロに「電気的啓示」を受けて

ロックバンドを組むことを夢見ます.

 

 

ちなみに個性的なタイトル「デンデケデケデケ」は

ちっくんが電気的啓示を受けた「パイプライン」のイントロが

「デンデケデケデケ」に聞こえるところに由来しています.

 

高校に進学したちっくんはメンバー集めに奔走します.

その結果集まったバンドメンバーは個性的な4人.

まず,ギターボーカルの藤原竹良(ちっくん)

寺の息子で,それゆえに社交的で人望もある,ベースの合田富士男

魚屋の息子で,ギター自体がもともと得意なリードギターの白井清一

練り物屋の息子で,元々はブラスバンド部で大太鼓をしていた

ドラムの岡下巧

 

この4人でバン「ロッキング・ホースメン」を組むことになります.

バンドに誘う件もあるけど長くなるので説明はカットします.

 

バンドは組んだものの,楽器を持っていない彼らは

楽器を買うための資金を集めるために夏休みにバイトをします.

さらに練習場所を確保するためにも四苦八苦.

その節々に青春を感じることができるエピソードがたくさん出てきます.

 

後にバンドのメンバーとして技術係の谷口静夫(しーさん)も加わり,

3年生の文化祭コンサートを目指して練習します.

山奥で強化合宿を行ったり,恋愛したり,勉強したり.

 

3年生の文化祭コンサートは大成功.

ですが,彼らには受験・進学が待ち構えています.

跡継ぎをするもの,東京に進学するもの.

各々が別々の道を当たり前のように進み,

青春の3年間が終わっていきます.

 

 

感想

ロックバンドを組んだ男子高校生の3年間を書いた小説ですが,

これほどまでに青春を感じることができた作品はいままでに

なかったと思います.

 

読み終わった途端に「あぁ、高校生に戻りたい!!」って

どれほど思ったか.

 

音楽という一つのものを作り上げるために,ともに苦労し,

練習した中で生まれた友情とか,慣れない恋愛を頑張る感じとか,

高校生活の息吹を感じることができました.

 

3年生の終わりとともに各々がそれぞれの進路に向けて進み始め,

互いの分かれを惜しみながらも,青春の日々を終えてしまうところが

「青春」を何にも代え難く,一生の思い出として心に刻まれるもの

しているのだなと思いました.

 

青春は終わってしまうからこそ,僕らはいつまでも青春が愛おしくて,

懐かしくて,戻りたくてしょうがないのだろうなと思います.

 

この作品を読みながら,自分の高校時代の思い出を何度も思い返しました.

そのたびに「あぁ、あの時はこうだったなぁ」「こうすればどうなってたのかな」

って考えていました.

この作品を読んでいたらつい自分の青春時代に思いを馳せてしまうと思います.

 

 

まとめ

青春を感じたいならぜひおすすめです!

自分の青春時代を思い出すと心がほっこりしますよね(笑)

ぜひ読んでみてください!

 

青春デンデケデケデケ (河出文庫―BUNGEI Collection)

青春デンデケデケデケ (河出文庫―BUNGEI Collection)

 

 

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