ピーターパンに憧れて

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【書評】伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』

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先日,伊坂幸太郎ゴールデンスランバーという小説を読んだので,

その感想なんかをできるだけネタバレなしで書いていこうと思います.

 

 

概要

ゴールデンスランバーは国家規模の組織の陰謀に巻き込まれ,

首相暗殺の濡れ衣を着せられた主人公・青柳雅春の逃走劇を描いた作品です.

2008年本屋大賞受賞,第21回山本周五郎賞受賞,

このミステリーがすごい!」2009年版第1位

といったさまざまな賞を受賞した作品で,

伊坂幸太郎さんが書いた作品の中でも最高傑作との呼び声が高いものです.

2010年には堺雅人さん主演で映画化されており,

ご存じの方もおおいのではないかと思います.

 

あらすじ

舞台は宮城県仙台市

新総理大臣となった金田首相が仙台で凱旋パレードを行っている最中,

暗殺されてしまうという事件が発生.

事件の直前,主人公・青柳雅春は大学時代の親友であった

森田森吾に呼び出され,

「お前、オズワルドにされるぞ」

と告げられていた.

 

オズワルドとはケネディ大統領暗殺の嫌疑をかけられた人物で,

森田森吾の言葉は,青柳雅春に首相暗殺の嫌疑がかけられることを

告げる言葉だったのだ.

 

首相が暗殺されたのち,友人であった森田森吾は爆殺され,

青柳雅春は一人で逃亡をすることになる.

 

その間にも,警察は青柳雅春を容疑者として公表し,

マスコミは青柳の顔写真や過去の経歴を大々的に報道していた.

 

この事件が,国家レベルの人物による陰謀であることを自覚した

青柳雅春は孤独な戦いを強いられることになる.

 

そんな中,孤独に戦っていた青柳雅春を助けようとする人物が

1人,また1人と現れ,青柳雅春はその人たちの助けを借りて

逃亡を続けることになる.

 

感想

あんまり感想を話してしまうと,これまたネタバレになるので,

気を付けながら話します.

 

この小説は500ページを超える長い小説で,

僕も読み始める時は長期戦を覚悟していましたが,

途中間延びすることもなく,

次の展開を期待しながら最後まで読むことができました.

 

これだけ長い話を飽きさせずに読ませることのできる

一つの要因として,ストーリーの展開があげられると思います.

 

前半部分は事件の概要や事件後の話を第3者的視点から

進めていく形式で,この時点では事件の真相はわからず,

さまざまな憶測が立っていくような感じです.

 

後半部分では,青柳雅春の視点から話が進み,

逃亡していく中で事件の真相が暴かれていきます.

この章は青柳の視点ということもあり,

読んでいてとにかくハラハラします.

 

話が時系列に並んでいないのは一つ面白いところかなと思います.

 

あとなにより前半部分にちりばめられた伏線が

後半部分できれいに回収されており,

その伏線がストーリー展開の上でキーになってくるあたりは

見事だなと思いました.

 

そしてこの小説のキーワードは「信頼」だと思いました.

国家レベルの陰謀という大きな力に対して,

最後に救ってくれるのは信頼できる「友人」でした.

青柳雅春が友人を信頼する気持ち,

そしてその友人が青柳雅春を信頼する気持ちが

素敵だなと思いました.

 

まとめ

伊坂幸太郎の『ゴールデンスランバー』は,

ミステリー好きな人にはおすすめしたいと思います.

すこし長い作品ではありますが,

読み始めたら一気に読めてしまうと思います.

ぜひ読んでみてください.

 

ゴールデンスランバー (新潮文庫)

ゴールデンスランバー (新潮文庫)

 

 

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